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スーパーバイザーとは
臨床発達心理士スーパーバイザーとは
概要
臨床発達心理士になろうとしている人や臨床発達心理士になった人(スーパーバイジー)に対して、スーパービジョンを通して支援し、その人たちの発達を支える役割を担う人のことです。
スーパーバイザー有資格者に求められていることは「支援者を目指す人・支援者として活動している人への支援」であり、臨床発達支援の技術的な側面だけでなく、関係的な調整を支える感受性と、社会的責任に対するバランスのとれた指導性です。さらにはスーパーバイジーに対する指導的な責任と同時に、スーパーバイジーからの支援を受けるクライアントに対しても責任を持つ存在となります。
臨床発達心理士スーパーバイザーは、具体的には次のような点が求められています。
「スーパーバイザーとしてのスーパーバイジーに対する発達的観点をしっかりもつ」
臨床発達心理士スーパーバイザーに必要とされるスーパーバイジーに対する発達的観点は、臨床発達心理士に要求されるものと全く同じものといってもよいでしょう。スーパーバイジーに対しても、発達的観点を持ったアセスメントを行い、導き出された支援計画に基づき、発達的観点をもった支援を行う点では、観点は同じなのです。
「スーパーバイザーとしてのスーパーバイジーの発達を支援するための研鑽姿勢をもつ」
臨床発達心理士スーパーバイザーは、「他者を支援する臨床発達心理士」を育て支援することがその役割です。スーパーバイジーといっても様々な人がいて、多様な支援ニーズをかかえています。そのような多様なスーパーバイジーを支援するためには、まずスーパーバイジーの的確なアセスメントを行い、それぞれのスーパーバイジーの発達にあったスーパービジョンを提供する必要があります。このようなスーパービジョンを実現するためには、自らのスーパービジョンをモニタリングし、振り返りを行う研鑽姿勢が要求されます。適当にアドバイスしておけばよいというような軽いものではないということをしっかりと認識しておかなければなりません。
「スーパーバイザーとして幅広い視点から臨床発達心理士を育成するために、
自らの視点を広げ、常に自己啓発する態度を身につける」
さまざまな場面で活躍する臨床発達心理士へのスーパービジョンを行うためには、広い視野を持ち、常に研鑽し自己啓発していく必要があります。自分の行っている特定な技法や考え方だけにとらわれてそれを押しつけようとするのではなく、スーパーバイジーが興味を示すさまざまな考え方や技法にも心を開き、それらを理解し実践しようとする広い視野と大きな度量を持つことも求められています。
「スーパーバイザーとしての自覚と責任を持ち、
社会的な視点から世の中の物事に対処できる心構えを常に備えておく」
臨床発達心理士スーパーバイザーは、長期間にわたって自らがスーパービジョンを行って育てた臨床発達心理士の、その後の活動のあり方にも目配りをきかせている必要があります。その意味で、広く臨床発達心理士の活動全般をとらえ、その社会的な意味について常に反省的に把握している必要があります。臨床発達心理士という資格制度のあり方にも、自分が深く関与しその責任の一端を担うべき存在であることを自覚しておかなければなりません。
「スーパーバイザーとして日本臨床発達心理士会の地区あるいは支部での活動実績があり、
かつそのような活動を今後もしていく意思がある」
臨床発達心理士が地区の現場で働き続けるには、互いに連携し情報交換し合って、常に互いに研鑽し続けている必要があります。そのような連携と研鑽の場を保証しているのが、日本臨床発達心理士会の地区の支部会です。臨床発達心理士を育成しその生長を支援するスーパーバイザーは、そのような地区の支部会でも大いに活躍していただく必要があります。
スーパーバイザー有資格者総覧
臨床発達心理士スーパーバイザー(SV)有資格者PDFSV研修会
研修会予定はこちら資格申請
SV資格申請に関するご案内
日本臨床発達心理士会におけるSVの役割や、SVの申請方法について説明する音声つきのスライド(PowerPointファイル)を公開しております。 会員の皆様には、是非ご覧いただければと思います。審査概要
臨床発達心理士スーパーバイザー資格認定細則3条に基づき、申請資格があるのは、臨床発達心理士の有資格者でかつ臨床発達心理士資格取得後5年以上関連する業務・活動を継続し、臨床発達心理士資格を1回以上更新している方です。審査は申請書類の審査・口述審査に基づき、総合的に行われます。
2022年度スケジュール
申請書類の入手
申請する年度の申請ガイドならびに申請書類を以下よりダウンロードし、書類の準備を進めます。
申請手続き
期日内に認定審査料(19,800円 税込)の払い込み、申請書類の送付をおこないます。
- 認定審査料払込受付期間:2022年8月6日(土)~8月23日(火)
- 申請書類受付期間:2022年8月6日(土)~8月23日(火)消印有効
口述審査
複数の審査者による口述審査(個別面接)が実施されます。審査内容は「臨床発達心理士スーパーバイザーの職務の理解と資質」に関するもので、約30分間行われます。
- 口述審査の案内:2022年11月上旬
- 口述審査日程:2022年11月20日(日)
- 結果通知:2022年12月中旬
資格認定
「合格」通知が届いた方は、登録に必要な手続きを行います。所定の手続きを完了した合格者に5年間の臨床発達心理士スーパーバイザー資格が認定され、臨床発達心理士スーパーバイザー認定証が発行されます。翌4月よりスーパーバイザーとなります。
認定発行物送付時期:2023年2月下旬
資格更新
スーパーバイザー資格更新手続きについて
スーパーバイザー資格取得後5年目の年に、資格更新が必要となります。詳細はスーパーバイザー資格更新申請ガイドをよくご覧の上、更新手続きを行ってください。
2022年度スケジュール
資格更新該当者
2023年3月31日に資格有効期限を迎える方が対象です。
SV 登録番号:061 ~ 067、097 ~ 100
スーパーバイザー資格更新申請ガイド送付
資格更新該当者へ更新申請ガイドおよび申請書類をお送りします。
ガイド送付時期:2022年9月上旬
更新申請受付
期日内に更新審査料(19,800円)の払い込み、申請書類の送付をおこないます。
受付期間:2022年10月6日(木)~ 10月20日(木)消印有効
資格更新審査および登録手続き
申請内容について審査が実施されます。「合格」通知が届いた方は、登録に必要な手続きをおこないます。所定の手続きを完了した合格者に5年間の資格更新が認められ、臨床発達心理士スーパーバイザー認定証が発行されます。
- 結果通知:2022年12月中旬
- 認定発行物送付時期:2023年2月下旬
失効した場合
更新研修会の6時間が足りないなど、なんらかの問題で更新手続きができなかった、または更新審査で不合格となった場合、失効となります。研修の12ポイントが獲得できていれば、通常の臨床発達心理士の更新手続きをすることになりますが、ポイントが足りない場合は、通常の臨床発達心理士の資格更新延期願いを出す必要があります。詳しくは、スーパーバイザー資格更新申請ガイド、通常の臨床発達心理士の資格更新ガイドをご覧ください。