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ご挨拶
災害支援委員会の活動に寄せて
日本は、多くの天災に見舞われてきました。特に、近年、その頻度や程度が大きくなっていると感じます。2011年の東日本大震災以来、熊本地震、北海道胆振東部地震、西日本水害、直近では台風15号・19号と多くの甚大な災害に見舞われてきました。
私自身は、福島大学子どものメンタルヘルス支援事業推進室で特任教授および客員教授として、福島支援を行ってきています。2011年に地震があってから、福島には常に地震により破壊された原発という問題がついて回り、未だ解決しがたい問題として横たわっています。私が福島で行ってきた支援は、主にアウトリーチ型で被災地の中での実践で、特に力を入れたのは、震災により親側にも余力がない中で難しい子育てを強いられている親子への支援です。それ以外に、私の専門とする発達障害に関しては、県内の支援者自体が減ってしまったので、支援者への支援(スキルアップとエンパワメント)にも力を入れてきました。また、各地域の支援連絡会に出席したり、各地域の学校での相談事業や予防的教育、保健所との連携、トラウマについての研修の実施、海外からの調査への協力など多岐に渡ります。親子支援についてのみ簡単にご紹介すると、親の子どもへの認知を変えることで、子どもとの関わりをポジティブなものにすることを目的とするペアレント・プログラムを実施しました。全6回のグループ活動の中に、地域の保健師,保育士,福祉士といった子育てに関連の職種の人も入ってもらい、陪席しながら専門家養成もできるというシステムをとってきました。このプログラムは、県で予算化され、県内の会津若松,南会津、相馬,南相馬、いわき,郡山などの各地域において,今までに延べで2000人以上の親や支援者が参加しています。
臨床発達心理士会も、埼玉アリーナに避難してきた人たちへの支援に始まり、福島での多くの支援を行ってきました。また、前述した災害の場所にも出かけて、発達に基づく、様々な支援をしてきました。こうした経験を通して、私は災害時に臨床発達心理士として何をすべきか、そして何ができるのかを考えてきました。特に、災害という非常時には、最も弱い人にしわ寄せが出るということを実感します。子どもたち、高齢者、独居の人、また、発達に何らかの脆弱さがある子どもや大人がこうした通常ではない事態になると、困難がより顕在化してくるのです。こうした視点に立つと、災害時に私たち臨床発達心理士に期待されることは多いと思います。また、災害から少し時間がたった時期、社会が、もう支援はいいかと考え始める時期に、顕在化する問題も多くあります。その時に子どもや大人の心や発達に寄り添うのも私たちの大きな仕事です。多様な発達と心の問題に向き合い、きめ細やかに支援していくことが重要だと考えます。日本に生きている以上、私たちは、支援者であると同時に、被災者にもなりうる存在です。支援者であり同時に被災者にもなりうる自分を受け入れつつ、支援を考えていければと思います。
日本臨床発達心理士会幹事長
黒田美保
臨床発達心理士会の皆様へ
ご存知の通り、2011年には東日本大震災が発生し2万人近い方が亡くなりました。同時に、未だに千人以上の方が行方不明のままです。また、2016年には熊本地震、2018年には北海道胆振東部地震が発生しそれぞれ甚大な被害をもたらしました。地震や津波ばかりではなく、台風や大雨による被害も多発しております。2015年の常総水害、2017年の九州北部の水害、2018年の岡山や広島での豪雨災害、2019年も房総半島や長野、福島、宮城などでの台風及び大雨被害は記憶に新しいところだと思います。これらの事例は、日本全国全ての地域で災害に見まわれる可能性を示唆しているものと思われます。
日本臨床発達心理士会ではこのような事態に備えて災害支援委員会を設置しております。災害支援委員会では、災害発生後に各支部と連携して速やかに安否確認、支援ニーズをとりまとめる体制を具体化し、それらの強化を図っております。
もし居住されている地域にて今後災害が生じ、そのことによって心理的なサポートの必要性が生じた場合、士会事務局に対して「何が必要か」という情報をお寄せ下さい。支部にご連絡をいただいてもかまいません。事務局のe-mailアドレスはshikaku@jocdp.jp、FAXは03-6304-5705です。臨床発達心理士会は、皆さんとともに災害後の心理的な支援に従事していきたいと思っております。
ご理解とご協力のほど、よろしくお願い致します。
日本臨床発達心理士会災害支援委員会委員長 平野幹雄
活動内容
① 災害後の安否確認と支援ニーズの把握
ご存知のように、国内各地で大規模な災害が後を断ちません。災害支援委員会では、大規模災害が生じた後の士会会員の安否確認と支援ニーズの把握をおこなってきました。各支部より選出された協力委員や支部役員と協力をしつつ、郵送やSOLTIの活用などを通じて臨機応変に対応してまいります。
② 日本臨床発達心理士会の全国大会、及び、日本発達心理学会年次大会における企画シンポジウム等の開催
毎年行われる全国大会や日本発達心理学会の年次大会において災害支援に関するシンポジウムを継続的に企画・実施して参りました。最近取りあげてきた主なテーマは、「災害直後の子どもやその支援者への心理支援について」や「地方で災害が発生した際の支援の困難さ」などです。なお、上記のシンポジウムにおいては、士会会員が研修ポイントを得ることができます。
③ 全国研修会の開催
上記のシンポジウム等とは別に、全国研集会を企画運営しております。過去には、福岡、京都、東京にて全国研修会を実施してきました。取りあげてきた代表的なテーマとしては、災害発生後の子どもの心理特性、トラウマの理解(子どもと大人の違い)、愛着の役割、支援者支援のあり方などがあります。今後も定期的に各地での全国研修会を企画してまいります。
④ 災害支援マニュアルや推薦図書などを通じての情報発信
今後、災害支援マニュアルをリニュアールして参ります。また、災害支援委員会の委員はそれぞれ地域での災害後の心理支援に携わってきた会員によって構成されておりますので、それらの経験に基づいて推薦図書を選定し、本ホームページにて順次紹介していきたいと考えています。
災害支援活動基金
日本臨床発達心理士会では、災害支援委員会と支部単位による支援活動を継続しており、その活動を支えるために「臨床発達心理士 災害支援活動基金」から、支援に必要な資材・資料、会員の活動支援(ボランティア保険・交通費など)への支出をしております。この基金は東日本大震災への支援のために設置したものですが、その後の各地での災害生起状況をふまえ、現在は災害全般に対応する基金として運用しています。
活動への経済的支援が必要な支部から申請を受け、審査に基づき助成金を交付しております。これまでに、必要に応じた実質的な基金の運用がなされてまいりました。しかし現在、残金が非常に少なくなっており、十分な支援ができない現状にあります。また、異常気象や地震の頻発など、災害がいつどこでも起こり得る近況も考慮しますと、今後必要になるかもしれない支援のための一定の蓄えも必要になります。
そのような状況と趣旨により、災害支援活動を支える基金への募金のお願いを継続し、以下のように行っております。
趣旨
一般社団法人 臨床発達心理士認定運営機構 日本臨床発達心理士会は、本会として行う災害支援活動への活動資金を一口3,000円(何口でも可)として、会員内外に広く継続的に募金活動を行う。
手続き
<郵便局から振り込みの場合>
口座記号番号:00140-6-750220
加入者名 :CDP災害支援活動基金
※振替用紙に必要事項及びメールアドレスと、会員の方は登録番号をご記入ください。
※窓口にて払込または、郵貯ATMや郵便振替自動受付機で送金して下さい。
<他の金融機関からの振り込みの場合>
「ゆうちょ銀行」 〇一九(ゼロイチキュウ)店(019)
科目:当座 口座番号:0750220 受取人名:CDP災害支援活動基金
※「シヤ)シ-デイ-ピ-サイガイシエンカツドウキキン」と表示されます。
※会員の方は、「振込依頼人名」に、依頼人名の前に登録番号を記入・入力のうえ振り込みください。
(例) 00000シカクタロウ
募金総額、会計報告は日本臨床発達心理士会HPにて公示します。
委員名簿
委員長 | 平野 幹雄(東北学院大学) |
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副委員長 | 米澤 好史(和歌山大学) 金谷 京子(聖学院大学) |
委員 | 滝澤 真毅(帯広大谷短期大学) 足立 智昭(宮城学院女子大学) 藤沼 りつ子(茨城県教育委員会) 坂本 佳代子(坂本福祉相談事務所) 尾崎 浩子(東戸塚子ども発達クリニック) 岩田 吉生(愛知教育大学) 菊池 紀彦(三重大学) 相澤 雅文(京都教育大学) 森下 順子(和歌山信愛大学) 山瀬 道代(合志小学校) |
支部協力委員(北海道) | 滝澤 真毅(帯広大谷短期大学) |
支部協力委員(東北) | 飯島 典子(宮城教育大学) |
支部協力委員(栃木) | 佐藤 秋子(國學院大學栃木短期大学) |
支部協力委員(群馬) | 亀田 良一(みなかみ町立桃野小学校) |
支部協力委員(茨城) | 星 茂行(ほし発達支援オフィス) |
支部協力委員(埼玉) | 金谷 京子(聖学院大学) |
支部協力委員(千葉) | 渡邉 正人(千葉県立船橋夏見特別支援学校) |
支部協力委員(東京) | 黒田 美保(帝京大学) |
支部協力委員(神奈川) | 吉川 知夫(国立特別支援教育総合研究所) |
支部協力委員(東海) | 岩田 吉生(愛知教育大学) |
支部協力委員(新潟) | 小林 優子(上越教育大学) |
支部協力委員(長野) | 坂上 ちおり(飯田女子短期大学) |
支部協力委員(北陸) | 水内 豊和(富山大学) |
支部協力委員(京都) | 田爪 宏二(京都教育大学) |
支部協力委員(滋賀) | 竹下 秀子(追手門大学) |
支部協力委員(奈良) | 栁生 章恵(生駒市立鹿ノ台小学校) |
支部協力委員(大阪・和歌山) | 森下 順子(和歌山信愛大学) |
支部協力委員(兵庫) | 藤崎 亜由子(兵庫教育大学) |
支部協力委員(中国・四国) | 深田 昭三(愛媛大学) |
支部協力委員(九州・沖縄) | 吉田 ゆり(長崎大学) |
お役立ち情報
NHK各地域災害情報
https://www5.nhk.or.jp/saigai/index_fd.html
NHK災害情報
http://www5.nhk.or.jp/saigai/index_td.html
災害障害者のためのサイト
http://www6.nhk.or.jp/heart-net/special/saigai/index.html?tab=disabled#Main
原子力規制委員会緊急時情報HP
http://kinkyu.nsr.go.jp/
気象庁
https://www.jma.go.jp/jma/menu/menuflash.html
広域災害救急医療情報システム
http://www6.nhk.or.jp/heart-net/special/saigai/index.html?tab=disabled#Main
JLIS全国自治体マップ検索
https://www.j-lis.go.jp/spd/map-search/cms_1069.html
避難場所マップyahoo
https://crisis.yahoo.co.jp/map/
避難情報yahoo
https://crisis.yahoo.co.jp/evacuation/