臨床発達心理士|JOCDP(一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構)

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SCERTSモデルを適用した、ASDのある人への包括的な支援

主催・共催

日本臨床発達心理士会 兵庫支部

日程とプログラム

2019年5月12日(日)

12:50 総会受付開始
13:15~13:45 総会

13:20 研修会のみ参加する会員の受付開始
13:50~16:50 講演
16:50 研修会修了

【講師】西山剛司氏(京都教育大学特別支援教育臨床実践センター)

ポイント数

1ポイント

会場情報

神戸市教育会館・大ホール
(住所:神戸市中央区中山手通4丁目10-5)

【アクセス】
・JR元町駅・阪神元町駅から徒歩10分
・市営地下鉄県庁前駅から徒歩5分
・阪急三宮駅から徒歩15分

研修要旨

米国NRC(National Research Council)の自閉症委員会は1980年から20年間の自閉症介入研究をレビューし、2001年に「いかなるアプローチも他のアプローチよりも効果的であるというエビデンスはない。様々なアプローチの長期的アウトカムを報告している研究において、そのアプローチが何であれ、とてもポジティブなアウトカムのあった子どもは約半数にすぎない」という結論を出しました。その上で自閉症教育に関する6項目の優先事項と7項目の推薦事項を提言しました。
SCERTSモデルは、その提言にフィットした、ASDのある方への包括的な支援モデルです。しかし、これまでのいろいろな支援アプローチに新たなものが一つ加わったというものではなく、たとえて言えば、これまでのいろいろなアプローチをつなぎ、間を埋める「水」のようなものであるといえます。
特徴は、対象者の社会コミュニケーションと情動調整の力の発達に焦点を置くとともに、対象者だけではなく周囲の環境や関わり方にも注目して支援するという点です。また、ASDを人間の多様性の一部だと捉え、それに関わる「関わり方」も多様であると見ます。カスタマイズされた的確な支援を行うために、社会コミュニケーションと情動調整、そして、周囲の状況もアセスメントします。それに基づいて支援目標と支援計画を立てるのですが、介入は、「特別な場面」のみで行うのではなく、日常的な生活や活動の中に目標を埋め込んで行い、そこでは、これまで積み重ねられてきた様々な支援技法を活用します。従って、これまでの効果の確かめられている全ての支援アプローチと排他的ではありません。正確な意味での「EBP」のプラットホームの一つとして有望なものです。
当日は、SCERTSモデルの概要と、それを適用した支援の特徴についてお話しできればと思います。
SCERTSモデルの概要と、それを適用した支援の特徴について学び、支援の質の向上につなげていきたい。

参加費

兵庫支部所属会員 0円/他支部所属会員 500円(資料代)

参加条件

会員のみ参加可。当日会場へお越しください。

問い合わせ先

hyogo@jacdp-kansai.org

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