臨床発達心理士|JOCDP(一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構)

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別居・離婚家庭の子どもへの心理支援の可能性

主催・共催

日本臨床発達心理士会  大阪・和歌山支部

日程とプログラム

2019年10月27日(日)
12:30 受付開始
13:00-16:00 話題提供とディスカッション

【講師】
  曽山いづみ氏(奈良女子大学 研究院生活環境科学系 助教)
  築城由佳氏(特定非営利活動法人ハッピーシェアリング代表理事)
  藤野悠樹氏(メンズカウンセリング協会会員)
  三輪博志氏(医療法人春秋会 城山病院 脳血管内治療科 医長)

ポイント数

1ポイント

会場情報

大阪教育大学 天王寺キャンパス 西館ホール(西館107号室) 【住所】
大阪市天王寺区南河堀町4-88
【アクセス方法】
JR/地下鉄天王寺駅,近鉄大阪阿部野橋駅下車 徒歩約10 分
JR 寺田町駅下車 徒歩約5 分
https://osaka-kyoiku.ac.jp/campus_map.html#tennoji

研修要旨

 日本では離婚件数は毎年20万件を推移しており、親の離婚を経験する未成年の子の数は増加の傾向を示している。発達心理学的な研究からの知見によれば、子が幼いころからの父親の育児関与は認知、情動調整、社会性、自己肯定感など健全な発達を促進すると言われる。これは複数の視点からの子育てが功を奏していると考えられる。米国では離婚後も父母の共同子育てが促される社会が構築されてきたが、日本における共同子育てはまだ一般的ではなく、むしろ別居親による子どもとの面会交流要求の係争が増えている。また、一方の親から捨てられたと思う自己肯定感の低い子ども、同居親への遠慮から別居親に会いたいと言えない子ども、同居親からの情動的影響によって別居親を嫌悪する子ども(片親疎外)など、子どもの心理に好ましくない影響を与えることがある。
 そこでこのパネルディスカッションでは、曽山いづみ氏から、研究者としてのエビデンスに基づいて子どもの心理的葛藤、精神発達上に懸念される問題について説明いただく。また、離婚を経験する親子に対する心理支援として提供されているFAITプログラムについても紹介いただく。築城由佳氏はシングルマザーの支援を通じて大切さに気づいた離婚後共同養育を普及促進する活動を始められた立場から、面会交流推進の壁となる諸問題を紹介いただく。また当事者として、面会交流を始める同居親側の心理や交流後の成果についても話していただく。藤野悠樹氏には面会交流を始めておられる別居親当事者の立場から、また、面会交流を求める別居親の支援をされておられる立場から、別居親の心理について話していただく。三輪博志氏からは、司法への面会交流要求のご経験から単独親権制度など日本の法的不備の問題に詳しく、ジュネーブに日本の共同親権化について請願に行かれた立場から、米国などの海外の共同養育事情と比較して日本の問題点についてお話しいただく。
 これらの話題提供の後に、フロアを含めたディスカッションを進め、臨床発達心理士として期待されることとできることについて話し合う。

参加費

500円

参加条件

臨床発達心理士の資格をお持ちの方のみ参加可能。
当日会場へお越しください。

問い合わせ先

hanwa@jacdp-kansai.org

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