沖縄県多良間島の子育てから考える《子どもの育ちと子育て》
主催・共催
日本臨床発達心理士会 群馬支部
日程とプログラム
2017年11月4日(土)
13:00 受付開始
13:30~14:30 講義「多良間島での子育て(仮題)」根ヶ山光一氏
14:30~15:15 講義「多良間島の子どもたち(仮題)」小島康生氏
15:15~16:00 講義「保育施設と守姉(仮題)」川田学氏
16:00~16:30 全体討論 司会:宮内支部長
ポイント数
1ポイント
会場情報
群馬県社会福祉総合センター 203会議室
〒371-0843 群馬県前橋市新前橋町13-12
TEL 027-255-6000/FAX 027-255-6001
http://www.gswc.or.jp/ggswc/access.html
研修要旨
多良間島は、現在1200名程の人たちが生活している沖縄県の離島である。周囲19㎞、総面積およそ20㎡の平たい形をした楕円形の小さい島だが、この島の唯一の自治体である多良間村は、かつて注目を浴びた。少子化対策が叫ばれる中、2000年の国勢調査で、合計特殊出生率が国内でもっとも高い自治体(当時3.14)となったからである。
この島には「守姉」という珍しい慣習が今なお残っている。「守姉」とは、親のみならず、地域の少女によってなされる子どもの世話の慣習である。かつては周辺の多くの島にもあった慣習だが、今では多良間島以外では衰退してしまっているようである。
島には公立保育所、公立幼稚園、公立小学校、公立中学校がそれぞれ一つずつあり、それらが徒歩圏内にある。その他の保育・教育施設はなく、中学卒業後に高校や専門学校等に進学する場合には島から出なければならない。
この多良間島に、根ヶ山氏が実際に居住し生活され、そのご経験をもとに、2012年に『アロマザリングの島の子どもたち:多良間島子別れフィールドノート』が出版された。その後、根ヶ山氏を中心とする研究グループが2013年度から3年間、集中的に島の子育ての研究を続けてきた。今回はこの多良間島での研究をもとに、《子どもの育ちと子育て》について、根ヶ山氏を中心に、研究グループのメンバーである小島氏と川田氏をお招きし、一緒に考えていきたい。
問い合わせ先
miyauchi@mail.gpwu.ac.jp(支部事務局長)